昭和セラミックス株式会社は、平成２４年をもちまして５０周年を迎えました。これは、お得意様、仕入れ先様や関係各位の皆様の長年にわたるお力添えとよき従業員に恵まれていたことによるものと心から感謝申し上げます。

弊社は、創業者亀谷鉦一が昭和３７年に亀谷商店を設立し、黒崎窯業株式会社（現黒崎播磨株式会社）の煉瓦の代理店販売からスタートしております。そして、１０年後の昭和４７年に新日本製鐵株式会社（現新日鉄住金株式会社）から発生する使用済煉瓦のリサイクルを目的にて神明工場を設立しております。

その後、高品質不定形耐火物の製造を目指し、今日では「少量・多品種・短納期」を特長とした総合不定形耐火物メーカーに成長しました。

その間、オイルショックをはじめ、バブル崩壊による不況、２度にわたるお得意様の大型倒産による大打撃など数えきれないほどの艱難辛苦がありました。そのたびに先にあげた関係各位のお力添えのもと、先代社長　亀谷鉦一の不屈の商魂、それを支えた先代専務　鈴木恒司を筆頭にした従業員の情熱と知恵により幾多の困難を乗り越えてまいりました。現在の二代目になりましても、リーマンショック、輸入原料供給不安、原料価格高騰などいくつかの試練がありましたが、少量多品種生産体制と品質の安定化で乗りきり、さらに新規分野への参入として、環境改善事業へも展開しております。

環境改善事業では、平成１９年に大手セラミックスメーカーから光触媒脱臭除菌フィルターの製造移管を受け、その製造を開始しました。また平成２２年より中部電力株式会社はじめ関係各社様との共同研究により、食品工場向けに備えた対策とその素材技術、またホルムアルデヒド専門、VOC、生活臭、腐食性ガスの対策などの素材技術を併せ環境対策事業として弊社のもう一つの特長として加わったことを紹介させていただきました。

私たちは、次の時代に向け、耐火物と環境改善に向けた素材の技術をさらに研鑽し、いつの時代も受け入れられる昭和セラミックス株式会社であり続ける為、皆で切磋琢磨し不屈な商魂で立ち向かいます。

しかしこれからの時代、日本のものさしによるものだけではなく、グローバルな観点からの判断や決断が必要となり、さらには研ぎ澄まされた感覚により変化に敏感に対応せねばなりません。

そのためには皆様のお力添えなくしては考える余地もござません。
更なる一層のご支援、ご鞭撻を賜りますことをお願い申し上げ、挨拶とさせて頂きます。

代表取締役社長
亀谷 眞司